看護婦とか

また怪我をした。
前回は右足首の骨折だったが、
今回は左足の甲に釘のようなものが刺さった。
つい昨日のことだ。

昨日は鳥取の病院にいった。
看護婦の服はどうしてあんなにジャストサイズなのだろう?
わいわい言いながら釘を抜いてくれた。
一人の看護婦が頻繁に「大丈夫?」と
声をかけてくれた。
移動中、釘を抜くとき、患部を切って洗うときなど。
うれしかった。
素直にうれしかった。
気にかけてもらうことがこんなにうれしいなんて。
乾いた喉にアクエリアスが染み込むように、
怪我で弱った心にやさしさが染み込んできた。
そんな感じだった。
老人が病院に集う理由がわかる気がした。

今日は津山の病院にいった。
昨日の病院のスタッフは和気あいあいとして見えたけど、
今日の人たちはあっさり目だった。
土地も違えば病院も違うし、もちろん人が違うので、
雰囲気が違うのは当たり前だが、その違いが結構楽しい。
今日の病院であとから入ってきたじいさんが、
「今日は三軒目じゃ」と言っていた。
病院のハシゴだ。
コロナ禍であちこちできなくても、
病院なら堂々と来れる。
やるなぁ、じいさん。
きっとこんな風に病院をハシゴすることで、
心のふれあいを満たしているのだろうと勝手に想像した。
それに今日、僕は見た。
テレビから流れる映像に合わせて、
その前でじいさんばあさんが体操しているのを。

僕もこの時代を、
じいさんばあさんを見習ってサバイブしたいな、
と思った。