地下広場

「地下広場」という映画がある。

1970年の作品で、1969年の新宿西口フォークゲリラを撮ったものだ。

そこに映っているのは熱気、喧噪、機動隊、火炎瓶、流血・・・・・・。

映画の中の人間はいまの人間と何ら変わらなく見える。

通行人と熱心に議論していた若い男はいまはどうしているだろう?

機動隊に痛めつけられて血を流していた男は、

いまは何を思って生きているだろう?

 

この映画のDVDは、2014年に出た「1969 新宿西口地下広場」という

本に付いている。

「どうしているだろう?」という疑問の答えは本文を読めばわかるのだろうが、

まだパラパラとしか読んでいない。

関連書籍の中に片桐ユズルさんの「うたとのであい フォークソング人間性回復論」という本があった。今度読んでみよう。

「新宿西口フォークゲリラ」という言葉はなんとなく知っていたけど、調べてみたのは今年の正月だった。

その中でこの「1969 新宿西口地下広場」という本を知った。

でもそもそもなんで気になったかと考えると、それは片桐ユズルさんが関係しているような気がするのだが、定かではない。

 

この映画を見て一人の戦いについて考えた。

映画の中では大勢で戦っていた。

楽しそうだなと思った。

でも僕には大勢で戦える仲間はいないし、いたとして、大勢で戦いたいかどうかと考えるとそうでもない。

楽しそうだなとは思う。

向かっていく相手が明確(に僕には見えた)なのもいいなと思う。

でも、僕はその環境にいない。

僕は遠くの友を想いながら、静かに考える日々を楽しみたい。